カメラを始めるとき、これだけは必要っていうもの
こんにちは。
しばらく更新をサボってしまっていました。書きます。
(珍しく動画の編集とかしてて時間がかかる…)
今日の話は、スマホカメラからステップアップしてミラーレスや一眼レフカメラを始めるとき「これだけは必要!」となるものについて紹介します。
とりあえず、これだけ揃えればなんとかなります。
あらかじめリスト
・カメラボディ(本体)
・レンズ
・SDカード(場合によってはmicro SDカード)
・パソコン(必須ではないけどあったほうがgood)
カメラボディ
ミラーレスカメラや一眼レフカメラは、「レンズ交換式カメラ」と呼ばれることがあります。
すなわち、カメラ本体(ボディ)からレンズを取り外し、レンズを交換できるカメラということです。
というわけで、ボディとレンズとそれぞれ買う必要があります。
で、まずはカメラボディ。
カメラボディの分類としては何度も書いていますが「ミラーレス一眼」と「一眼レフ」の2種類があります。
これからカメラを始める人には、圧倒的にミラーレス一眼がおすすめです!
ミラーレスオススメの理由は以前の記事で。
カメラや写真を撮ることが大好きってわけでもないけど、「子供が生まれたから」とか「奮発して海外旅行に行くからせっかくなら」とかいう理由でカメラを始めるっていう人には、パナソニックやオリンパスのカメラがおすすめです。
コンパクトで軽く、扱いやすいものが多いです。
「これからカメラを趣味にしよう!」と思っている人には、パナソニックやオリンパスに加えて、ソニーや富士フイルムも良いです!
(お金に余裕があり、上位機種を買えるようであればキヤノンやニコンも良いです。が、キヤノン、ニコンのエントリーモデルは個人的にはオススメしないです。あくまでも一個人の感想ですよ!キヤノンのカメラは7年も使ったので思い入れもあります。)
カメラっていい値段します。エントリーモデルでもボディだけで数万円~。ちょっといいモデルだと10万円くらい。結構いいのだと20万円超え。めっちゃいいのだと40~50万円!ドン引きするくらい高いのだと100万円オーバー!!
(100万円あったら、個人的には車買います。車。もしくは家買うときの頭金とか…)
カメラボディは高いですが、よく「ボディは消耗品、レンズは資産」と言われるようにカメラボディの価値ってすぐ下がるんですよね…
カメラボディは発売されてから2~3年たつとめちゃくちゃ値段が下がります。スマホみたいな感じです。
ところがレンズはあまり値段が下がりません。カメラボディは2~3年置きに後継機種が発売されますが、レンズは10~15年位しないと後継機種は発売されません。
というわけで、最初からカメラボディにあまりお金をかけなくても良いと思います。
レンズ
レンズは正直、何を買っていいのかわからないと思います。
というわけで、まずは「レンズキット」のカメラを買いましょう。
「レンズキット」は、カメラボディとレンズがセットになって売られています。
レンズキットについてくるレンズは、誰でも使いやすいレンズが多いです。
とりあえずこれを使ってみて、欲しい・必要なレンズを買い足すというのが正解だと思います。
レンズキットで買ったレンズに買い足すとしたら「単焦点レンズ」がおすすめです。
レンズキットでくっついてきたレンズと単焦点レンズがあれば、とりあえずなんとかなります。
オススメ(こういうの買うといいですよ…)のレンズについてはまた別記事に。
SDカード
最近のスマホだとmicro SDカードを挿せない機種も多いですが、カメラでは必須です。
Amazonとかを見てみると、めっちゃ安いのから数万円するようなものまで種類がたくさんあります。
ブランド価格で高い・安いがあるのもそうなんですが、データの書き込み速度が全然違う場合があります!
速度が遅いSDカードを使うと、写真を撮るときだと連写で撮れる枚数が違ったり、動画のときだと録画が途中で止まったりしてしまいます。
特に4K動画を撮影する予定がある人は気をつけたほうが良いです。
あんまり高級品を買う必要はないですが、そこそこ名の知れたブランドのそこそこ速いSDカードを買ったほうが良いと思います。
コスパがいいのはTrancendあたりでしょうか?
私も長らくTrancendのSDカードを使っていました。
(おすすめに関しては別の記事で紹介予定です)
SDカードで大事なのは速度以外に重要なのは、やはり「容量」です。
写真がメインであれば32GBくらい、動画も撮るのでば64GBくらいが欲しいところです。
パソコン
パソコンはMacでもWidowsでも良いです。
最低限、SDカードから写真や動画を吸い出してハードディスクやSSDに保存できればOKです。
できれば、純正のRAW現像ソフトをインストールして使えるようにしておくといざという時に役立ちます。
更に追加でやっておいた方が良いのは、googleフォトへの自動同期の設定です。
これをやっておけば、勝手に写真や動画のバックアップができるので、万一パソコンが壊れたときでも安心です。
あと、いちいちスマホに転送しなくても撮った写真をアプリ経由で全部見ることができるのも便利です。
最後に… 全部買うと高いよねっていう問題
最低限必要なもの(カメラ・レンズ・SDカード・パソコン)を新たに買おうと思うと、結構値段します。
安いもので揃えようと思ってもレンズキットのカメラで5万円、SDカードで数千円、パソコンも5万円~というわけで、高いです。
ほしい機種が高くてちょっと手が出せない…というような時は、いっそのこと中古でもOKです。
私も今使っているレンズは中古が多いです。一つ前に使っていたカメラも中古でした。
中古で買うなら、ヤフオク・メルカリ・ラクマなどのオークションやフリマアプリ、もしくはカメラのキタムラ・マップカメラなどのカメラショップが選択肢です。
オークションやフリマだと不安が場合は、カメラのキタムラの中古販売がおすすめです。
カメラのキタムラだと、カメラの専門店スタッフが商品を見てくれている安心感があるのに加え、ネットで中古品を頼んでも店舗で現物を見てから買うか買わないかを選べます!
現物を見てみて、気に入らなかったら購入をキャンセルできるのです。
さらに保証がつくので、安心感は抜群です。
というわけで、カメラ始めたいけど何を揃えたらいいかわからない、もしくは値段高すぎて手が出せない…という方は、上記を参考にしてもらえるとありがたいです。
子供は動く!!ブレブレの写真から卒業する設定
こんにちは。
以前の記事で写真の明るさを決める3つの要素(絞り、シャッタースピード、ISO感度)について書きました。
今日はその中で、「シャッタースピード」についてパパママカメラマンとしてどの様に設定すればよいか考えてみます。
とはいえ、シャッタースピードを自力で設定するのはなかなか高度な技なので、簡単な裏技(?)があるので、設定の仕方を最後に紹介します。
子供がブレブレの写真から卒業できるようになりたいと思います。
そもそもシャッタースピード(略してSS)とは何なのか?
「シャッタースピード」と聞くと…「店先のシャッターをどんなスピードで開け閉めするのか?」みたいな感じで思ってしまいますが、シャッタースピードの設定を変えても「シャッターを開け閉めする速度」は変わりません。
ではこの設定を変えると何が変わるのかというと、「店の営業時間が変わります」。
「シャッタースピード」の数字を大きくすると店の営業時間が長くなり、反対に小さくすると短時間営業になります。
営業時間が長いと沢山お客さんが来て、短いとお客さん少なめです。
カメラの設定として考えると、シャッタースピードの数字が大きいと光を沢山取り込んで、小さいと光をあまり取り込まなくなります。
というわけで、シャッタースピードの設定を変えると写真の明るさ(=露出)が変わります。
シャッタースピードは、通常「○秒」、とか「1/○秒」とか、表示されます。
写真(下)の例では、1/4000秒とものすごい短い時間だけシャッターが開けられている状態です。
よくある手ブレの話
じゃあ、シャッタースピードの設定を変えると明るさだけ変わるのかというと、そんなことはありません。
よくある話として、家の中とか暗いところで写真を撮ろうとすると「写真がブレる」ことがあると思います。
このブレの原因は、シャッタースピードが遅いことです。
例えば、上の写真の例ではシャッタースピードが1秒と1/4000秒です。
シャッタースピードが速くて1/4000秒のときは、1/4000秒間だけカメラをぶらさずに手で持っておけば写真がブレることはありません。
ところがシャッタースピードが遅くて1秒のときは、1秒間頑張ってカメラを固定しておかなければいけません。
室内や暗いところでは光をできるだけ沢山取り込んで、写真を明るく写そうとシャッタースピードが遅くなるようにカメラが勝手に設定します。
すると、カメラを頑張って固定しなければいけない時間が長くなり、手ブレしやすくなってしまいます。
じゃあ、実際人間ってどれくらいの時間カメラを固定しておけるかというと、私の経験的には「カメラ慣れしていない人であれば1/100秒」程度だと思います。
これよりもシャッタースピードが速い(数字が小さい)ときは手ブレはほとんどないと思います。
(カメラの手ぶれ補正の性能やレンズの焦点距離、被写体との距離とか色々な条件で変化しますが、室内で子供の顔を撮ることを考えるとこれくらいが目安です)
写真のブレにはもう一種類、「被写体ブレ」
というわけで、「ふんふん、なるほど。1/100秒にシャッタースピードを設定しよう」としたとして、写真がそれでもブレることがあります。
それが「被写体ブレ」と呼ばれるものです。
カメラをしっかり構えて、なんだったら三脚に固定して絶対にカメラが動かないようにしたとして、手ブレを完璧に防いだとしても1/100秒の間に被写体が動いてしまったらやっぱりぶれます。
バッチリポーズを決めてくれるモデルさんだと1/50秒くらいでもぶれないですが、もしくは寝息を立てて眠る子供であればぶれないですが、ハイハイを始め、歩くようになり、気づけば走り回るようになった子供はじっとしていられません。
100%ぶれます!
以前聞いた話だと、何も意識ぜずに普通に過ごしている人物をぶれないように写真に収めようと思うと、「大体1/200秒」くらいのシャッタースピードが必要とのことです。
ということは、走り回るような子供をぶれないように撮りたいと思ったら、もっともっとシャッタースピードを小さい値にしなければなりません。
個人的な目安としては1/500秒程度です。
シャッタースピードをいちいち設定するなんて無理。そんなときは「低速限界」にお任せ
シャッタースピードをどれくらいに設定すればよいかということは上で説明したとおりですが、じゃあ撮影のたびにいちいちこれを設定するの?というと、なかなか難しいものです。
というわけで、簡単にシャッタースピードを狙ったとおりにカメラが設定してくれる便利な方法があります。
以前の記事で「絞り優先」モードで撮ることをおすすめしましたが、この方法は「絞り優先」や「プログラムオート」の撮影モードの時に使えます。
それが、「低速限界」の設定です。(カメラメーカにより表記が多少異なると思います。Sonyの場合は「ISO AUTO低速限界」となっています)
Sonyのα7IIIの設定画面を見てみると、上のようになっています。
今設定では、シャッタースピードが1/125秒よりも遅くならないように設定を決めてね。と、カメラにお願いすることになります。
この設定だと、家の中で寝ている子供を撮影する時に向いています。
他にも1/250秒や1/500秒の設定もあります。1/250秒だと、家の中で起きている子供を撮影するとき、1/500秒だと公園で遊んでいる子供を撮影する時にGOODです。
ちなみに、とりあえず「なんでもぶれないように1/500秒に低速限界を設定すれば良くない?」と思って常に1/500秒に設定することももちろん可能ですが、必要以上に速い設定にしすぎてしまうと、画質が悪く(ノイズでザラザラ)なってしまうことがあります。特に屋内や暗いところで顕著に現れます。
(暗いところで画質が悪くなってしまう話は次回以降の記事で書こうと思います)
というわけで、個人的なオススメとしては、
- 部屋の中で撮影するときは1/125秒 もしくは 1/250秒に設定
- 外で撮影するときは1/500秒に設定
としておけば良いかなと思います。
色が残念?ホワイトバランスの話
こんにちは。
今回は、前回のRAWの話の際に少しだけ登場したホワイトバランスの話をしたいと思います。
写真撮った時に、「何か目で見たのと色が違う…このカメラポンコツ。。。」って思ったことありませんか?
この時に「ホワイトバランス」についてちょっとだけ知っていると、見たまんまに近い写真が撮れるようになります!
(ちなみに、カメラがポンコツなんじゃなくて、人間の目が優秀すぎるだけです!)
結局カメラはグレー
以前の記事でカメラの「露出」の話を書きましたが、その時の記事の中でカメラは「とある明るさのグレー」に露出(=写真の明るさ)を勝手に調整しようとするよ。だから、自分の思ってる明るさにならないときがあるよ。と、お伝えしました。
このときは写真の「明るさ」についての話でしたが、写真の「色」についても同じことが言えます。
カメラは写真を撮る時、写真の色をグレーに近づけようと頑張ります。
きっと、自然界にあるものの色って、平均するとグレーになるんでしょうね。
(人間がグレーや色というものを、そういう風に定義しているだけ?)
これが、「色が思ってたんと違う…」の原因です。
では、なぜ色を間違えるのか、具体的に見ていきます。
カメラが色を間違える2つの原因
カメラが色を間違えるのには、おそらく2つの原因があります。
一つは照明の色が赤っぽかったり、青っぽかったり、白以外の色がついていること。
もう一つは、被写体が明らかに赤っぽかったり、青っぽかったりすることです。
照明の色、バラバラ問題
最近はずいぶんと減ってきた蛍光灯ですが、白色とか昼白色とか種類が色々あるじゃないですか。
実際のところ、照明・光の色は様々です。
蛍光灯やLED電球は、基本的に青みがかってます。
太陽の光は基本的に白ですが、朝焼けや夕焼けの様に時間帯によって赤みが増したり、実のところを言えば太陽が直接当たっている場所と日陰の場所では光の色は違ったりします。
このように赤っぽい色をうけた被写体と、青っぽい色をうけた被写体は、たとえ同じ被写体だとしても色が違って見えます。
で、この照明などの光の違いをカメラは頑張って補正しようとしてくれますが、まぁ完璧ではありません。
というわけで、たまに失敗します。
被写体の色、どう考えたってグレーじゃない問題
風景を全体的に写したり、何かものが一杯あったりすると色は平均してグレーになるかもしれませんが、実際の被写体はもっと色に偏りがあるはずです。
季節外れの話で申し訳ないですが、わかりやすいのは秋の紅葉です。
真っ赤に染まった紅葉の写真を撮ろうと思ってカメラを向けると、出来上がった写真はなんか残念です。
葉っぱが全然赤くないのです!
これは、カメラが赤い被写体に対して「こんなに赤いわけないから青味足しとこ」と勝手に判断しているからです。
というわけでカメラは平気で色を間違えます。
じゃあ、実際どうやって調整するのさ?
理屈は上に書いたとおりですが、実際にどのように設定・調整するのかというと「ホワイトバランス」という項目をちょっといじればOKです。
下の写真は私の使っているSony α7 IIIのホワイトバランスの設定画面です。(Sonyのカメラであれば大体同じ設定画面のはず)
他のメーカのカメラでも同じように、ホワイトバランスを設定する項目があります。
カメラを買って、特別に設定をしていなければ「オートホワイトバランス (AWB)」というものになっていると思います。
オートホワイトバランスというのは、カメラが頑張って色味をグレーにしようと頑張るモードです。
これを「太陽光」とか「日陰」とか「蛍光灯」とか、そういうのに適当に変えてみます。
で、画面を見ながら「これだな」と思う色になったらOKです。
(ミラーレスの話です。一眼レフを使っている方は一度写真を撮ってみて、撮れた写真を見ながら調整してください)
この設定を変えると、例えばこんな感じで色味が変わります。全然色が違う!
RAWで撮って、あとから調整するというのもあり
とはいえ、実際に撮影する時にホワイトバランスをちまちま変えるのは正直面倒です。
そういうときは、とりあえずオートホワイトバランスで撮影しておいて、あとからRAW現像の時に色味を調整するというのも全然ありです。
このときは、撮影する時にRAW+JPEGの設定にしておくことをお忘れなく。
詳しくは以前の記事で。
基本は「オートホワイトバランス」、なんか違うな…ってときだけ設定を変えてみる
最近のカメラは結構頑張って色味を調整してくれます。
なので、色の調整を大外しすることは少ないかもしれません。なので、普段は「オートホワイトバランス」で十分です。
ただし、「なんか顔色が変」とか「赤い葉っぱが赤くない」とか、そういう時に「ホワイトバランスを変えてみる」ということができると、更にいい写真が沢山撮れるようになると思います。
と、書いてきたけど、今後のカメラは…
カメラのホワイトバランスをちょっといじってあげると思ったとおりの色味になるよ…という話を書いてきましたが、近い将来そんなことは(ほぼ)必要なくなるかもしれません。
というのも、いわゆるAI(人工知能)みたいな技術がカメラにどんどん搭載されてきて、いついかなる場合においても最適に色味を調整してくれるようになるような気がします。
ホワイトバランスというのは、「好きな人だけが勝手にいじれば」という機能になると思います。
Instagramやっています。もしよろしければぜひ!
生の写真とは何か?RAW撮影の勧め
こんにちは。
木曜日の健康診断で血を抜かれた翌日から貧血で、金・土曜日と撮影もブログ書くのも休んでいました…
今日の記事では少しだけ面倒な撮影方法+写真の編集(調整)方法を紹介します。
ただしこの方法、初心者の人には効果絶大なのでぜひお試しを。
写真のちょっとした失敗を、なかったことにしてくれます。
RAWとJPEG
写真のファイルをよく扱う方だとご存知かと思いますが、多くの写真ファイルはJPEGと言う形式で保存されています。
(拡張子で言うと.jpgとか)
ミラーレスや一眼レフで撮影した写真ももちろんこのJPEG形式で保存されるのですが、ミラーレスなどのちょっと高いカメラではJPEGの他にRAWと言うファイル形式で保存することが可能です。
ファイルの拡張子はカメラメーカ毎に様々で、例えばキヤノンだと.CR2、ソニーだと.ARWとかです。
で、じゃあこのJPEGとかRAWとかって何かと言うと、こんなイメージです。
以前の記事でカメラにはイメージセンサというものがあって、ここで光のドット絵を書いていると書きましたが、実際はイメージセンサのドット絵の段階では光の三原色(赤、緑、青)がバラバラのモザイク模様になっていてとても人間が「きれいな写真」とは思えない状態です。
また、色味やコントラストなどが一切調整されていないので、普段我々が見ている写真とはかけ離れた「写真のようなもの」が映し出されているだけなのです。
カメラはイメージセンサで得られた「写真のようなもの」をパソコンやスマホでいうCPUに当たるもので「きれいな写真」に変換しています。
で、この変換前のものがRAWで、変換後のものがJPEGです。
ミラーレスなどのカメラでは、この変換前の「生の」状態、RAWデータもJPEGと一緒に保存することができます。
RAWの何が良いのか?RAWはパパママカメラマンの救世主
RAWデータはカメラで何の処理もしていない状態なので、パソコンで見ようと思っても、場合によっては画像表情のドライバをわざわざインストールする必要があったりして不便です。
(ドライバをインストールすれば、JPEGと同じように画像を開くことができます。写真の見た目もJPEGの写真と基本的に一緒です。)
じゃあ、なぜこのような不便なファイルも一緒に保存するのかといえば、ビギナーパパママカメラマンが写真を撮った時、あとで見てみたら写真が暗いな…(あるいは、明るいな…)となってしまった時、あとから写真の明るさなどを調整しやすくしてくれるのです。
皆さんスマホなどで写真を撮ったあとで、写真が明るすぎたり暗すぎたりしたら、編集アプリとかフィルターみたいなので明るさ調整しますよね?
もちろんJPEGでも明るさの調整は可能です。
ところが、JPEGで明るさの調整をすると写真がかなり汚くなってしまいます。
RAWの場合、多少の画質劣化はありますがJPEGの場合より圧倒的にきれいに調整できます。
これは、カメラの中でRAWからJPEGに変換する際に、圧縮と言ってある程度情報を削ぎ落としてしまっているからです。
(RAWとJPEGの情報量の差は10倍以上です!)
とりあえず撮影するときにはRAW+JPEGで
カメラを買ったときには、保存されるファイルはJPEGのみに設定されていると思います。
これを、メニューの中の奥の方を見ていき…RAW+JPEGで保存するように変更して見ましょう。
普段はRAWファイルなんかは完全無視してJPEGファイルだけスマホに転送したり、人に渡したり、印刷したり、をすれば十分です。
写真にこだわり出すと全部RAWのファイルで保存して、撮影したあとに明るさや色味、コントラストなどを全部調整して、、、とやり始めるのですが、パパママカメラマンがそこまでする必要はありません。
ふだんはJPEGで十分、子供の顔が暗く写ったな…というようなときだけRAWファイルを引っ張り出して来て明るさや色味を調整するという使い方で全然オッケーです。
実際にRAWファイルをパソコンで編集してみる
RAWファイルの画像の明るさや色味を調整することを、RAW現像といいます。
詳細を知りたい方はgoogle等で検索していただければ情報がいっぱい出てくると思います。
が、ここではパパママカメラマンにとって重要な2つの要素に絞って説明していきます。
その前に、パソコンの準備を。
0-1 準備編
用意するものは「パソコン(Windowsでもmacでも)」と、RAWファイルを編集できる「専用のソフト」です。
「専用のソフト」は、カメラを買ったときに一緒にCDやDVDで付属してくるか、もしくはメーカのウェブサイトからダウンロードします。
ソニーの場合はダウンロード、キヤノンの場合はどちらでも可、だったと記憶しています。(機種によっても違うのかも)
各メーカのソフトの名前は下記の通りです。
キヤノン Digital Photo Professional 4
ニコン Capture NX-D
ソニー Imaging Edge
パナソニック SKYPIX Developer Studio
各社対応 Adobe lightroom, photoshopなど(有料)
汎用のソフト以外はおそらく無料で利用できます。
初心者の方はメーカ純正の、無料で利用できるソフトで十分です。
0-2 RAW現像のイメージ
RAW現像でやるべきことの流れはこんな感じです。
- パソコン、RAW現像ソフトを起動
- RAWファイルを読み込み
- 画像を調整
- JPEGに変換して保存
というわけで、今回はこのような写真をソフトに取り込んで見ていきます。
1 明るさの失敗を挽回する
まずは写真を取り込んだら…
「明るさ」「露出」といった項目があると思います。
ここを思いっきり右にぐいっと動かします。
と、きれいに明るくなりました。完璧です。
自分のお好みでスライダーを動かして明るさを調節してください。
明るさ調整は以上!
(慣れたら、ハイライトとかシャドーとかの項目もいじると良いですが、そんな事は当分先の話)
2 色味の失敗を挽回する
写真の明るさ以外にもよくある失敗が色味。
何か顔の色が赤っぽかったり、逆に青白く写ってたり。
ここで調整するのは「ホワイトバランス」。
(ホワイトバランスとはなんぞや、という話は次回します)
ここの中には、「晴天」や「曇り」、「蛍光灯」などの項目があると思います。
とりあえずこの項目を適当に選択します。適当に。
すると、法則はわからないと思いますが色味が変わると思います。
自分のイメージに近いものを選択してください。
というわけで、以上で終わりです。
あとはJPEG画像として保存するだけ。意外と簡単です。
基本はJPEG、ちょっと失敗したな…と思ったらRAWの出番
前の方でも書きましたが、基本的にJPEGで(普段どおりに)写真を撮っておけば十分です。
最近のカメラはオート機能が随分優秀なので、ほとんどの場合においてカメラにおまかせしていればOKです。
ただ、「この写真、表情がめっちゃいいのにちょっと暗い…」とか、まぁあります。
そんな時に、RAWのデータが有ると安心です。
次回はホワイトバランスについて書こうかと思います。
Instagramやってます。よろしければどうぞ。
写真が暗い!?そんな時には「露出補正」 パパママカメラマンは"+1.0"
こんにちは。
以前の記事で写真の明るさ=露出の話を書きましたが、今日は露出の調整の重要さと、パパママカメラマンにおすすめの設定を紹介します。
順次説明しますが、「露出補正+1.0」がパパママカメラマンの目安です。
カメラが決める写真の明るさとは?
写真の明るさ(=露出)を決める3つの要素は 絞り、シャッタースピード、ISO感度 です。
カメラで写真を撮ろうと思ったとき、レンズを通ってきた光がカメラのイメージセンサという部分に入ってきて、このセンサで明るさを判断して、絞り、シャッタースピード、ISO感度の3つを調整して適切な明るさにしています。(一眼レフカメラは明るさを測定する専用のセンサを搭載しています。)
この時、カメラは何を基準に明るさを調整しているかと言えば、「18%グレー」を基準にしています。
少しだけ色の話をすると、赤や青といった物は当然全く別の色ですが、白と黒と言うのは実は同じ色です。
白と黒というのは、同じ色で明るさだけが違うものです。
光の三原色は赤、緑、青ですが、この3つの光が均等に混ざったものが白や黒です。
グレーというのは白と黒の間なので、やっぱりグレーも同じ色です。
で、カメラというのはグレー度合いが18%のものと、写真が同じ明るさになるように絞り、シャッタースピード、ISO感度を設定するのです。
(測光方式の違いやシーンモードの違いによって画面の全面なのか中央部分なのか、どの部分を18%グレーに調整するかは変わりますがそのあたりは割愛)
試しに、白、グレー、黒の色が同じだけど明るさが違うものをカメラをオート設定で撮ってみると、こんな感じになります。
カメラが設定を調整して、全て(ほぼ)同じ明るさで撮影されています。(このときはシャッタースピードが自動で調整されるような設定なので、全ての写真で絞りとISO感度は一緒、シャッタースピードだけ違います)
子供を撮ってみるとどうなるか?
理屈は上で説明したとおりで、カメラは画面の中がとある明るさになるように勝手に絞り、シャッタースピード、ISO感度を調整しています。
では、室内で子供を撮ってみましょう。と、思ったら子供が就寝済みなので、私の手で勘弁してください。(30過ぎたおじさんの手で申し訳ないです)
写真の明るさがどう写るのかは、背景の明るさに大きく依存するのですが…例えばオートで撮るとこんな感じです。
この写真の場合、肌が結構黒めに写ってないですか?(肌が生き生きしてない感じ)
男性の私の手がこういう風に写るのはまぁ良いんですが、健康的な赤ちゃんや子供、そして妻の肌がこの色に写ると、「ちょっと自分のイメージと違うな…」と思えてきます。
白い壁紙、白いシーツ・布団など、赤ちゃんを撮影するときによくある白っぽい背景のときに、人物が黒っぽく写ってしまいやすいです。
子供が暗い…そんなときはプラスの露出補正
カメラの設定は色々あると思いますが、まず撮影モードを「プログラムオート(Pモード)」や「絞り優先オート(Aモード)」に設定してください。
(私のおすすめはAモード、理由については別記事で)
そこで写真を撮ろうと思って液晶モニタやファインダーの中を見てみた時、写真が暗いなと思ったら、もう一つ設定を変更してみてください。
変更するのは「露出補正」というものです。
露出補正のボタンは、カメラの十字キーの上方向に割り当てられていたり、シャッターボタンの周辺に配置されていると思います。
(下の左の写真が露出補正ボタンのマークです)
このマークが見当たらない場合はメニュー画面から露出補正を選択するか、カスタムボタンに割り当てて利用します。
このボタンを押したあとにダイヤルを回すと(もしくは十字キーの左右を押すと)、出ている数字が0を中心に±3くらい変更できると思います。
機種によっては「露出補正ダイヤル」というのが本体右上の方についているので、これを回して見てください。
(下の右の写真が露出補正ダイヤルです)
露出補正とは、カメラが判断した明るさよりも、もっと明るくしたり、もっと暗くしたりするものです。
子供の顔が暗く見えるな…と思えば、露出補正をプラス方向に数字を大きくしていけば明るく写すことができます!
例えば、露出補正の数字を変えながら先程と同じように手の写真を撮れば、こんな感じです。
(多くのカメラで、露出補正は±1/3(約0.33)ずつの数字で変えることができます。)
家の中で子供の写真を撮るなら、露出補正+1.0を目安に
あくまでも私の主観ですが、部屋の中で子供を(ママを)撮るなら露出補正をプラスにしてみるといい感じになることが多いと思います。
目安としては、一旦+1.0くらいにしてみてあとは液晶モニタ(またはファインダー)を見ながら調整、という感じかな思います。
露出補正をプラスにすると、明るくふんわりした雰囲気になります。
単焦点レンズを使って背景をぼかした写真で露出補正をプラスにすると、より一層ふんわり柔らかな印象になるので、赤ちゃんや子供、女性を撮るのに最高です。
あとは、お花の撮影にもいいですね。
露出補正の良いところを書いてきましたが、撮影したあとは「露出補正を元に戻す」ということをお忘れなく。
家の中でいい感じに撮ってたのに、外で撮影してみたらなんか真っ白に写る!みたいな事態に遭遇して焦ります。(そういうときに限って子供が良い表情してたりするものです)
次の記事では、露出補正をミスしたときでも挽回する方法について書く予定です。
絞りを開けろ!(開けてください)子供の写真、背景をぼかして雰囲気アップ【絞り優先モードのススメ】
こんにちは。
以前の記事で写真の明るさを決める3つの要素について書きました。
その中で、絞りやシャッタースピードは写真の明るさを調整する以外にも役割があると書きました。
今回は絞りの役割を少し書きつつ、絞りを調整することで背景ボケボケの良い雰囲気の写真(すごく抽象的で申し訳ないですが…)を撮る方法をお伝えします。
以前の記事はこちら。
絞りは光の通り道の幅
以前の記事でもお話をしましたが、絞りは光の通り道を広げたり狭めたりして光の量を調整する役割をしています。
が、光の通り道を広げたり狭めたりすると、光の量が変わると同時にボケ方も変わります!
とりあえず面倒な説明はなしにして、その効果だけを見ていこうかと思います。
(簡単に言えば、フォーカスがあっていない部分の光をどれだけ取り込むかが変わるのでボケ方が変わります。)
絞りとは何か?
そもそも、絞りとは具体的にどういうものかと言うと…
絞り羽根といういくつかの板を組み合わせて作られています。
ちなみに、カメラ本体ではなくてレンズに含まれる機構なので、レンズを交換すると絞りの機構も変わります。
最近のレンズだと7枚もしくは9枚の絞り羽根で作られていることが多いかなと思います。(このレンズは8枚の絞り羽根で作られています)
そして、この絞り羽根を動かして光の通り道を広げたり(絞りを開く)、狭めたり(絞りを絞る)しています。
ちなみに、カメラ本体ではなくてレンズに含まれる機構なので、レンズを交換すると絞り羽の枚数や形状、どれくらい絞りを変化させられるかと言うのが変わります。
(余談開始)
余談ですが、テレビとかで夏の映像で明るい太陽を映したときに、太陽の周りがギザギザ(ウニのように)していたり、太陽から少し離れたところに六角形状のキラキラしたものが写っていたりするのを見ませんか?
このギザギザ(光芒や光条といいます)やキラキラ(ゴーストといいます)は絞り羽の数と形状で決まります。
テレビや映画ではギザギザの本数が6本で、キラキラの形状が六角形です。
これは、テレビ用のレンズの多くが、6枚の絞り羽根を使っているからです。
同じように撮れば、ミラーレスでもこういうのが出てきます。
(余談終了)
ぼかしたいなら絞りを開ける(=数字を小さく)
絞りとボケに関係があると述べましたが、簡単に言えば絞りを大きく開ければよくボケて、反対に絞りを絞ればあまりボケなくなります。
絞りの大きさは、F値(えふち)で表されます。
F値が小さければ小さいほど絞りが大きく開いていてよくボケます。
F値が大きければ絞りが絞られていてあまりボケません。
というわけで、F値を小さく設定すれば大きくぼかせるのです!
記事の中で何度も書いていますが…絞りの機構はレンズによりけりです。
特に、どこまで小さなF値に設定できるか?というのは単焦点レンズとズームレンズで全然違います!
多くのズームレンズだとF3.5くらいまでの数字までしかF値を小さく設定することができませんが、単焦点レンズだとF1.8くらいまで下げることが可能です!
(この約2倍の数字の差は、実は月とスッポンほどの差があります。単焦点レンズを買いましょう!)
単焦点レンズの魅力を書いた記事はこちら
例えば、ビギナーパパママカメラマン(特にママカメラマン)にオススメのパナソニックDC-GF10/GF90ですが、これの「ダブルレンズキット」(ダブルズームレンズキットではない)に付属するズームレンズと単焦点レンズのF値を比べてみると…
・ズームレンズ
LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.(H-FS12032)
・単焦点レンズ
LUMIX G 25mm / F1.7 ASPH.(H-H025)
よくわからない文字列が並んでいると思いますが、大事なところだけ大文字にしています。
ズームレンズはF値が最も小さく設定しようと思ってもF3.5、場合によってはF5.6までしか下げられないよ。と、書いてあるのです。
一方の単焦点レンズの方は、小さく設定しようと思えば、F1.7まで小さくできるよ!と書いてあるのです!全然違う!!!
絞りの大きさをを変える簡単な設定はこれ
では、絞り、すなわちF値をどうやって変えるかと言うと…
オートモードから少しだけ卒業して、「絞り優モード」にしてみてください。
キヤノンだとAvモード、その他のメーカだとAモードが絞り優先モードです。
このモードに切り替えて、カメラについているダイヤルを回してみてください。
カメラの液晶画面の中で、F○の○の部分の数字が大きくなったり小さくなったりするかと思います。
(合わせて他の数字も変化しているかもしれませんが、他の数字についてはカメラが勝手に計算して適切な値に設定してくれているだけなので、一旦無視しておいてください)
ミラーレスカメラであれば、F値を変えると液晶画面のなかでボケがどれだけ変化するかを確認できると思います。
(一眼レフだと、写真を撮ったあとで撮った写真を表示するか、もしくは絞りプレビューボタンを押さないとボケ方を確認することは出来ません。ミラーレス便利)
子供撮影は「絞り優先モード」で「F値を小さく」(ただし、ママをボケボケにしないでね)
というわけで、子供の背景をボカして撮りたいと思ったら、
1.レンズを単焦点レンズに取り替える
2.絞り優先モード(Aモード)に設定
3.ダイヤルを回して、F値を小さく設定
この3ステップでOKです!
というわけで、背景をぼかした写真はすぐに撮れるようになります。
決して難しくはありません。
が、一点だけ注意。
背景をぼかした写真が撮れるようになると、常に背景をボカして撮っちゃいたくなります。
「F値は小さく!」と思ってしまいがちです。
で、何が問題かというと、子供を撮るだけならいいんですが、ママ(もしくはパパ)と子供を一緒に撮るときにF値を小さくしすぎると、子供はきれいに写っているんだけどママがボケボケということが頻発します。
愛しの妻がボケボケとは、とても残念です。
「ママと子供」に限らず、複数人の人を撮るときにはF値はちょっと上げ気味にしないといけないです。
というと、途端に難しいような気がしてきますが…とりあえずF値をちょっとずつ変えて何枚か撮っておけばOKです。(例えば F1.8, F4.0, F8.0とか、適当で大丈夫。ダイヤルグリグリ適当に回してください。)
きっとどれかがいい感じに写っているはずです。あとで良さげな写真だけママに送ってあげてください。
カメラの設定は複雑怪奇(謎)「露出」とは何か?
こんにちは。
ミラーレスや一眼レフカメラを買うと、ダイヤルやボタンがたくさんあって正直理解不能ですよね。
写真歴7年の私も、カメラの全ての機能を使いこなせるわけではありません…
今回の記事では、写真の出来栄えのうち、最も気になる要素である「写真の明るさ」の話をしていこうと思います。
(次回以降の記事で簡単に写真の明るさをきれいにする設定について書く予定です)
写真における「露出」とは?
機能や設定項目が盛りだくさんのカメラですが、写真の明るさ(=露出)を決めているのはたったの3つの設定だけです!
露出とは写真の明るさのことです。私が「露出とホワイトバランス」みたいな本をリビングにおいていたところ、遊びに来た妻の友人に「旦那さんそういう趣味あるの…?」と言われたらしいですが変態的ななんかではありません。(ホワイトバランスについてはまた今度)
露出の要素は絞り、シャッタースピード、ISO感度
ほぼ全てのカメラが絞り、シャッタースピード、ISO感度の3つのみで写真の明るさをコントロールしています。(フラッシュ(ストロボ)を使用しない場合)
自分で意識することはないですが、スマホのカメラもこの3つのバランスを整えて明るさを調整しています。(絞りは変えてないかも)
例えば、逆光で撮影したら顔が真っ暗に写った!と言うのはよくある失敗ですが、これは逆光のときにカメラがこの3つの要素のバランスを間違えやすいからです。
逆に言えば、この3つのバランスを適切に調整してあげれば逆光だろうと顔を明るくきれいな写真を写せます!
ここからは、カメラに届く光の量を、道路を走る自動車だと思うことにしていただいて、交通量を調査する調査員になったつもりで考えていきましょう。
光はつぶつぶです。このつぶつぶがいっぱいあれば明るく、少ないと暗いわけです。
車一台を光の粒一個だと思ってみてください。
「絞り」は光の通り道の幅 どれだけの光を通すのか
車がいっぱい走るゴールデンウィークやお盆など、片道一車線の田舎道と三車線の高速道路、どちらがいっぱい車が走れるでしょうか?もちろん幅の広い高速道路です。
「絞り」はカメラのレンズに搭載されていて、この光の通る道を広げたり狭めたりして光のつぶつぶの量を調整しています。
ちなみに、通り道を広げることは「絞りを開く」、狭めることは「絞りを絞る」といいます。
「シャッタースピード」は光の青信号 どれだけの時間青信号が続くのか
青信号が長い交差点と短い交差点、一回の青信号でどちらの方が多くの車が通過できるかといえば、当然長い方です。
シャッター「スピード」と言うので速さの話かと思いがちですが、速さではなく時間の話です。
(シャッタースピードの別名は「露光時間」です。こちらの呼び方の方が正しいと思うのですが、シャッタースピードの方が一般的です)
具体的には、カメラのイメージセンサの前にシャッターというもの(名前の通りお店のシャッターみたいなもの)が置かれていて、これを何秒開けておくか?と言うので光のつぶつぶの量を調整しています。
「ISO感度」は光の盛りっぷり どれだけ大げさに光の量を表すか
最後のISO感度だけ、上の2つとは毛色が違います。
絞りとシャッタースピードは、実際に車の量=光のつぶつぶの量を調整して写真の明るさを決めるものでしたが、ISO感度だけは交通量や光のつぶつぶの量が変わるわけではありません。
では、ISO感度は何をしているのかといえば、交通量の調査員が車が10台通過したときに「ちょっとだけ車が通った」というか、「めちゃくちゃいっぱい通った!」と話を盛るか、という違いです。
人によって「交通量多いな」と思う感覚が違うように、ISO感度の設定を設定を変えてあげると光のつぶつぶの量がちょっとだったとしても、めっちゃ明るいよ!と、大げさに表現してくれます。
絞り シャッタースピード ISO感度 のイメージ
これまでの話をまとめると、下の図のようになります。
これ3つとも設定しなきゃいけないわけ??
実際の問題として、絞り、シャッタースピード、ISO感度の全部を自分で設定するのは至難の業です。
まずはフルオート(カメラに全部設定おまかせ)で撮ってみてください。
明るい屋外はさておき、少なくとも部屋の中で子供の写真を撮ってみたら、スマホよりもきれいな写真が撮れると思います。
そもそも明るさを設定するだけなのに、なんで3つも設定しなければならないのかというと、実はそれぞれ明るさを決める以外に別の役割があるからです。(ぶっちゃけISO感度はほぼ明るさを決めるだけ)
それぞれの役割については別の記事にてお話したいと思います。
最後に次回予告的な
では、パパママカメラマンが最も気にしなければならないのは、「絞り」です。
理由は、「絞り」を変えると写真の「ボケ方」が変わるからです。
やっぱり、背景がきれいにボケた子供の写真とか撮りたいですよね。
というわけで、今日の記事では「露出」を決める3要素について書きましたが、パパママカメラマンが気にするのは(とりあえず生まれたばかりの赤ちゃんを撮る上では)「絞り」の設定が変えられるようになると良いかと思います。
また次の記事で「絞り」の設定についてご紹介したいと思います。