パパカメラマンには単焦点レンズが必要(ただし、普通のズームレンズも一緒に持っててね)
こんにちは。
今日はカメラのレンズの話をします。
具体的には単焦点レンズの話です。
単焦点レンズ・ズームレンズ とりあえずズームレンズの話から
世の中にはカメラのレンズを色んな方法で分類します。そう、色んな種類があるのです。
分類の仕方でメジャーなのは、「広角レンズ・標準レンズ・望遠レンズ」とか
種類としては、「魚眼レンズ」「チルトシフトレンズ」「マクロレンズ」とか(全部持ってないけど…)
その中でも、今日は「単焦点レンズ」「ズームレンズ」という話をしようと思います。
世の中のビギナーパパママカメラマンは、おそらく「ズームレンズ」しか持っていないんじゃないかな?と勝手に思っています。
理由は簡単で、最初にカメラとセットでくっついてくるレンズが(ほぼ)ズームレンズだから。
例えばヨドバシカメラのミラーレスカメラのランキングを見てみると、
https://www.yodobashi.com/category/19055/19056/200003/ranking/
1位からずっとズームレンズとのセット(もしくはボディのみ)が並んでいて、15位にようやく
EOS Kiss M ダブルレンズキット ブラック [ボディ(ブラック)+交換レンズ「EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM」「EF-M22mm F2 STM」]
という単焦点レンズがセットになったカメラがランクインしています。
(記事執筆時点にて)
デジカメを使ったことがある人なら、きっとやったことがある「ズーム」という機能。
コンパクトデジカメ(=コンデジ)の場合、レバーやボタンがあると思います。
被写体が遠くにあって小さいなと思えば、ズームボタンを押すだけで大きく写すことができます。
ものすごく当たり前の話を書きましたが、これと同じことはミラーレスや一眼レフカメラでもできます。
ズームのやり方が違って、レンズについているズームリングを回す方法になります。
と、書いてきましたが、これはあくまでも「ズームレンズ」の場合です。
いよいよ単焦点レンズの話
本題の「単焦点レンズ」ですが、これはズームレンズと違ってズームができないレンズです。
「もっと大きく写したいからズームしよう」とか、「大きく写りすぎだから、もう少し引き気味に」と、そういったことは一切できません。
はっきり言って超不便です。便利さ勝負をしたらズームレンズの圧勝です。
すごく使いにくいです。
特に単焦点レンズを手に入れて最初のうちは、距離感がつかめずに右往左往します。
いつもの癖でズームリングを回そうとして、「これズームできないやつじゃん…」と絶望します。
という、めちゃくちゃ使いづらい単焦点レンズですが、何のために存在するかといえば「一眼カメラらしい」写真が撮れるからです。
以前の記事でも少し書きましたが、皆さん「一眼カメラらしい」写真(=高いカメラで撮った写真)って、どのように思いますか?
私個人のただの独断と偏見ですが、高いカメラで撮ったような写真って画質がきれいなのはもちろんですが、溶けいるような「ボケ」にあるように思います。
(私の作例はたいしたことないので、Google画像検索で「一眼 ボケ」とかで検索してみてください。めっちゃきれいな写真が大量に出てきます)
背景がふんわりボケていたり、イルミネーションがまん丸キラキラにボケていたり。
めちゃくちゃキレイですよね。
私がカメラを買ったときも、この綺麗な「ボケ」の写真が撮りたくて買いました。
ところが実際は、カメラとセットでついてくるズームレンズではあんまり「ボケ」が大きな写真を撮れません。
そして思うのです。「いいカメラ買ったけどなんか違う」と。
実際のところ、カメラに問題はありません。
問題はレンズにあります。
レンズの「F値」というものを気にして見てください。(「F値」については、後日別記事でちょっとだけ詳しく説明します。)
先程も例で挙げたキヤノンのミラーレスカメラですが、このカメラにはレンズが2本セットされていて、一つがズームレンズ、もう一つが単焦点レンズです。
EOS Kiss M ダブルレンズキット ブラック [ボディ(ブラック)+交換レンズ「EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM」「EF-M22mm F2 STM」]
EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM これがズームレンズ
EF-M22mm F2 STM これが単焦点レンズ
文字の羅列で理解不能だと思いますが、F3.5-6.3とかF2という、F○というところに注目です。
簡単に言ってしまえば、このFのあとに続く数字が小さければ小さいほどよくボケます。
単焦点レンズの方が「F2」となっていて、ズームレンズよりも小さいです。
残念なことに世の中に出回っているズームレンズのほぼすべてがこの数字が大きめで、反対に単焦点レンズは小さいのです。
(ごく稀にこの数字がめっちゃ小さい化物みたいなズームレンズもあります。値段も化物みたいになりますが…)
というわけで、単焦点レンズがあればボケのきれいな、「一眼らしい」写真が撮れます!
実際、単焦点レンズで子供を撮るとどう写るか?
実際、単焦点レンズとズームレンズで撮った写真の「ボケ」はどんなふうに違うか?をとりあえず見てみましょう。
(あんまりいい作例が撮れなかったですが、ご勘弁を…)
2枚の写真は両方共単焦点レンズで撮影しましたが、1枚目はズームレンズで撮ったのを再現した写真、2枚目は単焦点レンズでしか撮れない写真です。
ピントの場所は両方とも同じで真ん中の赤いおもちゃ。
でも、前や後ろのおもちゃのボケ方が違って見えませんか?
特に、後ろのおもちゃは模様が全くわからないほど、単焦点レンズで撮った写真はボケています。
単焦点レンズで撮った写真のほうが、輪郭もボケていますよね。
単焦点レンズとズームレンズの違いがなんとなくわかったところで、単焦点レンズで子供を撮った写真です。
顔はしっかりと写っていますが、それ以外の部分はきれいにボケていると思います。
背景に床が写り込んでいますが、きれいにボケていてほとんど気になりません。
子供がいると部屋の中が散らかり気味ですが、単焦点レンズを使って散らかった床をぼかしてあげれば散らかった床などなかったことにできます!
でもやっぱりズームレンズは便利
とはいえ、ズームレンズも必ず持っていてください。
最初の方でも書きましたかが、単焦点レンズは不便なレンズです。
そのため、単焦点レンズしか持っていないと「面倒だからスマホでいいや」というタイミングがやってきます。
これは最悪です。カメラは使わないとただの値段の高い置物です。
いつも持ち出し、子供たちの(もちろん妻もね)素敵な表情を切り取らないと意味がないのです。
というわけで、単焦点レンズはおすすめで必ず持っていてほしいのですが、便利なズームレンズも必ず持っていてください。
最初はズームレンズを付けっぱなしにしておいて、たまに単焦点レンズ、そんな使い方が良いかなと思います。
ちなみに、単焦点レンズを練習するならお子さんが小さく、あんまり動かないうちがおすすめです。
動く被写体を単焦点レンズで撮るのは大変です。
お子さんの寝顔をこっそり撮るのもいいですよ。
ちなみに…生まれたばかりの子供や寝ているお子さんを撮るとしたら、きっと家の中でしょう。
家の中(屋内)は、きっとみなさんが想像している以上にめちゃくちゃ暗いです!
スマホのカメラもそうですが、家の中で写真を撮ろうとするとよく手ブレ(もしくは被写体ブレ)すると思いますが、これは屋内が日の当たる屋外に比べてものすごく暗いことが理由です。
6畳の部屋に、8畳用のLEDライトをつけるくらいではどうにもならないほど暗いです。
人間の目ではよくわからないですけど。
カメラというのは暗い場所が苦手です。
ちょっと暗いだけで、ぶれたり画像が荒くなったりします。
が、単焦点レンズを使えば屋内でもぶれたり画像が荒くなるのを抑えて撮影することができます。
(ブレを大体4分の1くらいに抑えられると思います)
これは、単焦点レンズがズームレンズよりもいっぱい光を取り込めるレンズだからです。
やっぱり、屋内で写真を撮ることの多い新米パパカメラマンには単焦点レンズはうってつけです。
というわけで単焦点レンズを買いましょう!
以上、単焦点レンズの魅力を書いてみましたが、伝わりましたでしょうか…?
おすすめの単焦点レンズについてはまた後日。
今日の記事では、「単焦点レンズでめっちゃいい感じの写真が撮れる!」ということだけ知っておいてもらえると嬉しいです。
ズームレンズとあわせて、ぜひ単焦点レンズを使ってみてください。