カメラの設定は複雑怪奇(謎)「露出」とは何か?
こんにちは。
ミラーレスや一眼レフカメラを買うと、ダイヤルやボタンがたくさんあって正直理解不能ですよね。
写真歴7年の私も、カメラの全ての機能を使いこなせるわけではありません…
今回の記事では、写真の出来栄えのうち、最も気になる要素である「写真の明るさ」の話をしていこうと思います。
(次回以降の記事で簡単に写真の明るさをきれいにする設定について書く予定です)
写真における「露出」とは?
機能や設定項目が盛りだくさんのカメラですが、写真の明るさ(=露出)を決めているのはたったの3つの設定だけです!
露出とは写真の明るさのことです。私が「露出とホワイトバランス」みたいな本をリビングにおいていたところ、遊びに来た妻の友人に「旦那さんそういう趣味あるの…?」と言われたらしいですが変態的ななんかではありません。(ホワイトバランスについてはまた今度)
露出の要素は絞り、シャッタースピード、ISO感度
ほぼ全てのカメラが絞り、シャッタースピード、ISO感度の3つのみで写真の明るさをコントロールしています。(フラッシュ(ストロボ)を使用しない場合)
自分で意識することはないですが、スマホのカメラもこの3つのバランスを整えて明るさを調整しています。(絞りは変えてないかも)
例えば、逆光で撮影したら顔が真っ暗に写った!と言うのはよくある失敗ですが、これは逆光のときにカメラがこの3つの要素のバランスを間違えやすいからです。
逆に言えば、この3つのバランスを適切に調整してあげれば逆光だろうと顔を明るくきれいな写真を写せます!
ここからは、カメラに届く光の量を、道路を走る自動車だと思うことにしていただいて、交通量を調査する調査員になったつもりで考えていきましょう。
光はつぶつぶです。このつぶつぶがいっぱいあれば明るく、少ないと暗いわけです。
車一台を光の粒一個だと思ってみてください。
「絞り」は光の通り道の幅 どれだけの光を通すのか
車がいっぱい走るゴールデンウィークやお盆など、片道一車線の田舎道と三車線の高速道路、どちらがいっぱい車が走れるでしょうか?もちろん幅の広い高速道路です。
「絞り」はカメラのレンズに搭載されていて、この光の通る道を広げたり狭めたりして光のつぶつぶの量を調整しています。
ちなみに、通り道を広げることは「絞りを開く」、狭めることは「絞りを絞る」といいます。
「シャッタースピード」は光の青信号 どれだけの時間青信号が続くのか
青信号が長い交差点と短い交差点、一回の青信号でどちらの方が多くの車が通過できるかといえば、当然長い方です。
シャッター「スピード」と言うので速さの話かと思いがちですが、速さではなく時間の話です。
(シャッタースピードの別名は「露光時間」です。こちらの呼び方の方が正しいと思うのですが、シャッタースピードの方が一般的です)
具体的には、カメラのイメージセンサの前にシャッターというもの(名前の通りお店のシャッターみたいなもの)が置かれていて、これを何秒開けておくか?と言うので光のつぶつぶの量を調整しています。
「ISO感度」は光の盛りっぷり どれだけ大げさに光の量を表すか
最後のISO感度だけ、上の2つとは毛色が違います。
絞りとシャッタースピードは、実際に車の量=光のつぶつぶの量を調整して写真の明るさを決めるものでしたが、ISO感度だけは交通量や光のつぶつぶの量が変わるわけではありません。
では、ISO感度は何をしているのかといえば、交通量の調査員が車が10台通過したときに「ちょっとだけ車が通った」というか、「めちゃくちゃいっぱい通った!」と話を盛るか、という違いです。
人によって「交通量多いな」と思う感覚が違うように、ISO感度の設定を設定を変えてあげると光のつぶつぶの量がちょっとだったとしても、めっちゃ明るいよ!と、大げさに表現してくれます。
絞り シャッタースピード ISO感度 のイメージ
これまでの話をまとめると、下の図のようになります。
これ3つとも設定しなきゃいけないわけ??
実際の問題として、絞り、シャッタースピード、ISO感度の全部を自分で設定するのは至難の業です。
まずはフルオート(カメラに全部設定おまかせ)で撮ってみてください。
明るい屋外はさておき、少なくとも部屋の中で子供の写真を撮ってみたら、スマホよりもきれいな写真が撮れると思います。
そもそも明るさを設定するだけなのに、なんで3つも設定しなければならないのかというと、実はそれぞれ明るさを決める以外に別の役割があるからです。(ぶっちゃけISO感度はほぼ明るさを決めるだけ)
それぞれの役割については別の記事にてお話したいと思います。
最後に次回予告的な
では、パパママカメラマンが最も気にしなければならないのは、「絞り」です。
理由は、「絞り」を変えると写真の「ボケ方」が変わるからです。
やっぱり、背景がきれいにボケた子供の写真とか撮りたいですよね。
というわけで、今日の記事では「露出」を決める3要素について書きましたが、パパママカメラマンが気にするのは(とりあえず生まれたばかりの赤ちゃんを撮る上では)「絞り」の設定が変えられるようになると良いかと思います。
また次の記事で「絞り」の設定についてご紹介したいと思います。