camerababyのブログ ~パパカメラマン日記~

カメラ好きな一児の父が、これからパパカメラマンになる皆さんに向けて思ったことを書いていきます

色が残念?ホワイトバランスの話

こんにちは。

今回は、前回のRAWの話の際に少しだけ登場したホワイトバランスの話をしたいと思います。

写真撮った時に、「何か目で見たのと色が違う…このカメラポンコツ。。。」って思ったことありませんか?

この時に「ホワイトバランス」についてちょっとだけ知っていると、見たまんまに近い写真が撮れるようになります!

(ちなみに、カメラがポンコツなんじゃなくて、人間の目が優秀すぎるだけです!)

 

結局カメラはグレー

以前の記事でカメラの「露出」の話を書きましたが、その時の記事の中でカメラは「とある明るさのグレー」に露出(=写真の明るさ)を勝手に調整しようとするよ。だから、自分の思ってる明るさにならないときがあるよ。と、お伝えしました。

 

camerababy.hatenablog.com

このときは写真の「明るさ」についての話でしたが、写真の「色」についても同じことが言えます。

カメラは写真を撮る時、写真の色をグレーに近づけようと頑張ります

きっと、自然界にあるものの色って、平均するとグレーになるんでしょうね。

(人間がグレーや色というものを、そういう風に定義しているだけ?)

これが、「色が思ってたんと違う…」の原因です。

では、なぜ色を間違えるのか、具体的に見ていきます。

 

カメラが色を間違える2つの原因

カメラが色を間違えるのには、おそらく2つの原因があります。

一つは照明の色が赤っぽかったり、青っぽかったり、白以外の色がついていること。

もう一つは、被写体が明らかに赤っぽかったり、青っぽかったりすることです。

 

照明の色、バラバラ問題

最近はずいぶんと減ってきた蛍光灯ですが、白色とか昼白色とか種類が色々あるじゃないですか。

実際のところ、照明・光の色は様々です。

蛍光灯やLED電球は、基本的に青みがかってます。

太陽の光は基本的に白ですが、朝焼けや夕焼けの様に時間帯によって赤みが増したり、実のところを言えば太陽が直接当たっている場所と日陰の場所では光の色は違ったりします。

このように赤っぽい色をうけた被写体と、青っぽい色をうけた被写体は、たとえ同じ被写体だとしても色が違って見えます

で、この照明などの光の違いをカメラは頑張って補正しようとしてくれますが、まぁ完璧ではありません。

というわけで、たまに失敗します。

 

被写体の色、どう考えたってグレーじゃない問題

風景を全体的に写したり、何かものが一杯あったりすると色は平均してグレーになるかもしれませんが、実際の被写体はもっと色に偏りがあるはずです。

季節外れの話で申し訳ないですが、わかりやすいのは秋の紅葉です。

真っ赤に染まった紅葉の写真を撮ろうと思ってカメラを向けると、出来上がった写真はなんか残念です。

葉っぱが全然赤くないのです!

これは、カメラが赤い被写体に対して「こんなに赤いわけないから青味足しとこ」と勝手に判断しているからです。

というわけでカメラは平気で色を間違えます。

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ホワイトバランス(色味)をカメラ任せにした写真(左)と自分で調整した写真(右)。紅葉が赤ければ赤いほど、カメラは勝手に色味を変に調整する。。。

 

じゃあ、実際どうやって調整するのさ?

理屈は上に書いたとおりですが、実際にどのように設定・調整するのかというと「ホワイトバランス」という項目をちょっといじればOKです。

下の写真は私の使っているSony α7 IIIのホワイトバランスの設定画面です。(Sonyのカメラであれば大体同じ設定画面のはず)

他のメーカのカメラでも同じように、ホワイトバランスを設定する項目があります。

 

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ホワイトバランスの設定画面 (Sony α7 III)

カメラを買って、特別に設定をしていなければ「オートホワイトバランス (AWB)」というものになっていると思います。

オートホワイトバランスというのは、カメラが頑張って色味をグレーにしようと頑張るモードです。

これを「太陽光」とか「日陰」とか「蛍光灯」とか、そういうのに適当に変えてみます。

で、画面を見ながら「これだな」と思う色になったらOKです。

(ミラーレスの話です。一眼レフを使っている方は一度写真を撮ってみて、撮れた写真を見ながら調整してください)

 

この設定を変えると、例えばこんな感じで色味が変わります。全然色が違う!

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ホワイトバランスの設定を変えた写真。赤っぽかったり青っぽかったりぜんぜん違う。

 

RAWで撮って、あとから調整するというのもあり

とはいえ、実際に撮影する時にホワイトバランスをちまちま変えるのは正直面倒です。

そういうときは、とりあえずオートホワイトバランスで撮影しておいて、あとからRAW現像の時に色味を調整するというのも全然ありです。

このときは、撮影する時にRAW+JPEGの設定にしておくことをお忘れなく。

詳しくは以前の記事で。

 

camerababy.hatenablog.com

 

基本は「オートホワイトバランス」、なんか違うな…ってときだけ設定を変えてみる

最近のカメラは結構頑張って色味を調整してくれます。

なので、色の調整を大外しすることは少ないかもしれません。なので、普段は「オートホワイトバランス」で十分です。

ただし、「なんか顔色が変」とか「赤い葉っぱが赤くない」とか、そういう時に「ホワイトバランスを変えてみる」ということができると、更にいい写真が沢山撮れるようになると思います。

と、書いてきたけど、今後のカメラは…

カメラのホワイトバランスをちょっといじってあげると思ったとおりの色味になるよ…という話を書いてきましたが、近い将来そんなことは(ほぼ)必要なくなるかもしれません。

というのも、いわゆるAI(人工知能)みたいな技術がカメラにどんどん搭載されてきて、いついかなる場合においても最適に色味を調整してくれるようになるような気がします。

ホワイトバランスというのは、「好きな人だけが勝手にいじれば」という機能になると思います。

 

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